やお九州マガジン | 安全な食品情報を届けるブログ

日本の農業は衰退している??データで見る、日本の農業の今まで。

日本の農業は衰退している??データで見る、日本の農業の今まで。

今回は、近代農業について書いていきます。
野菜やお米を購入する時に、こういう背景や歴史があるんだなーと、ぼんやりでも思って貰えれば幸いです。

日本の農業で、どのようにして、農薬や化学肥料が生まれ、使われてきたのかを、ぼんやりと皆さんの頭にあるだろう数字を使って、説明していきたいと思います。

GDPに占める農林水産業は下がっているけど….?

gokase【9%→1.4%】
これは、1960年から2012年にかけてのGDPに占める、農林水産業のGDP構成比です。50年かけて、9.0%→1.4%と減ってきているじゃないか!
「農業が衰退してるってことかーー!」と思う人もいるかと思います。ちょっと、他の国と比べてみましょう。

アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、日本の5ヶ国の中で、日本の農業GDP比は第何位でしょうか。なんと、第2位です。
1位は、1.8%でフランス!国土面積は日本の約1.5倍、農用地面積は国土の半分を占め、EU農用地面積全体の16%を占めるEU最大のフランスでも、1.8%です。
※3位 アメリカ1.1% 4位ドイツ0.9% 5位0.8%

あれ?なんか、1.4%って、すごい低そうなのに、他の国と比べても高いくらいですね。
どういうことなのでしょう。

農家戸数も就業人口も減少していますが…..?

nitinan【29%→6%】

これは、1960年から2010年にかけての総世帯数に占める農家戸数の割合です。
戦後、総世帯数の約1/3あった、農家の数が、ここ50年で、1/16の割合になっています。

立て続けに、この数字はなんでしょうか。

【30%→2.4%】

こちらは、1960年から2012年にかけての総就業人口に占める農業就業人口の割合です。
50年で、約3分の1から、40分の1近くになっています。

では、この農業就業人口の割合も、先程の国と比較してみましょう。
アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、日本の5ヶ国の中で、日本の農業人口比は第何位でしょうか。なんと、第1位です。(フランス2.2%、アメリカ1.8%、ドイツ1,7%、イギリス1.5%)
もちろん、兼業農家が多い日本ですから、専業のみの数字だと、ヨーロッパの国と同じ位に減るかもしれません。

農業GDPが17.7%のインドは、農業人口比49%ですので、半分が農業関係者で、GDPの17.7%を担っているわけです。中国は、農業GDPが11.3%で人口比は62%、半分以上は農業関係だということです。

日本の農業は、1960年以降、高度経済成長本格化とともに、零細農家に滞留していた過剰労働力の大量農外流出(工業へのシフト)が起き、農民数が減った代わりに生産効率を上げ、高い農業生産を上げているわけです。

逆に言うと、人口のシフトが起こったため、少ない人数でも安定した供給を確保しようと、生産効率を上げなければならなかった。

「国民が主要な食料を、良質、安全で安心でき価格的にも納得のできる状況の元で、安定的に手に入れることができるとき、その国民は食料の安全保障を確保していると言える」という、
基本の考え方を守る為に、生産効率を上げてきたのが日本の農業でした。

生産効率を上げるために

motobo無機肥料の利用は、第一次世界大戦後に開始されました。
1960年代後半には、販売肥料に占める無機化学肥料の構成比は有機肥料を超えます。
(特に、窒素成分と燐成分が著しく、両成分の化学肥料成分は約70%に)

品種改良も行われ、1930年代に、人工交配によって、良質多収で冷害や病気に強い水稲品種が生み出され、それが全国に広がりました。食事を満足できる量摂れなかった時代の方々の苦労や、努力の結晶とも言える「食料の安定供給」なのです。

病気や、冷害などに強く、食味や味も美味しい野菜やお米を消費者が要求し続ける限り、高齢化や人口比率が下がってきている中で、生産効率を上げいくしか方法はないのです。
安定供給もままならない戦時中から、戦後の高度成長期、飽食と言われる「過剰供給」の現代への流れをお分かりいただけたでしょうか。

今後の日本の農業

gokase,nouchiさて、最後に、数字の裏をお話しましょう。

なんだ、意外と日本には、農業関係者がいて、安定供給も問題ないじゃないか。
しかも農業GDPも生産効率を上げて、高いじゃないか、と思った方も多いと思います。

しかし、生産効率を上げ、消費者の要求に応えていけたのは、これまでの話です。
2012年の農家の平均年齢は65.8歳。近い将来2,3人に1人、70歳以上になると言われています。あなたが70歳になって、炎天下の下、草取りや畑仕事ができますか?力仕事、できますか?無理でしょう。

更に、農薬や化学肥料、品種改良、もしかしたら遺伝子組み換えの様な技術も、安定供給の為の生産効率向上という名目で認めざるを得ないかもしれません。

「国民が主要な食料を、良質、安全で安心でき価格的にも納得のできる状況の元で、安定的に手に入れること」という基本的な考えを、妥協しなければならない時が来るかもしれません。

The following two tabs change content below.
やお九州
九州野菜通販のやお九州です。 採れたての野菜のみずみずしいおいしさや、精米したてのお米のおいしさ、その土地でしか採れない食材のおいしさ、まだまだおいしさを伝えきれていない食材がたくさんあります。 それを地元や全国の全国のお母さんお父さんにお届けします!
やお九州

関連記事

    None Found